ミャンマーからタイに来た移民の人達のほとんどは日雇い労働をしています。
例えば、工場労働者や建設労働者、畑仕事やメイド等です。
男性は工場労働者や建設労働者等の力仕事、女性は畑仕事やメイド等が多いようです。
ミャンマーからの移民の人達を雇用している雇用主はどんな人かを10人の日雇い労働者にヒアリングしたところ、仕事を丁寧に教えてくれて優しい人、勤勉な人、いつも手伝ってくれる人、全体的に良い人といった回答が得られました。
自国に仕事がないまたは自国で十分な収入を得ることができないことが理由で国を移動する移民の人達は、常に「無一文で帰国」というリスクがあり、もし仕事が見つからなかったときのリスク回避や、現状維持を乗り越えるだけの覚悟を決め仕事をしに来ているということを考えると、収入は十分ではない、毎日仕事があるかわからない不安がある等の問題はあるものの、良い雇用主と出逢えていてよかったなと思いました。
移民の子ども達の親がそのように日雇い労働をしていることによる子ども達への影響の1つに、キャリア教育の不足があります。
子ども達の親は日雇い労働をしているため、現状、子ども達が移民学校在学中に身近な大人達から色々な職業を知る機会が少なく、将来について考えるきっかけがありません。
私達は、まずはコーヒーをとおして、コーヒーの焙煎過程や収穫等を子ども達の職業体験にあてることで、子ども達が学校在学中に「農業」という1つの職を知り体験することをとおして、将来やりたいことを考えるきっかけ作りをしています。
また、今後は他の分野でも職業体験等を行っていきたいと考えています。
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