移民の子ども達が通う移民学校(MLC)

タイのミャンマーとの国境に位置するターク県には、ミャンマーからの移民の子ども達が10,000人程います。

子ども達は、幼稚園(3歳程)から高校(18歳程)まで移民学校に通い、教育を受けます。

移民学校の教育カリキュラムは特殊で、ミャンマーの教育カリキュラムで運営されているため、タイ語の授業が少なく、子ども達のタイ語は堪能ではありません。

また、幼稚園から小学校、中学校、高校と学年があがるにつれて子ども達の人数が減っていってしまい、教育からの離脱がみられます。

このように教育の継続が困難になる原因は主に2つあります。

1つ目は、家計が厳しくなると、親が子どもを学校に行くのをやめさせ、家族のために働かせることです。

2つ目は、親の仕事の都合で遠い場所に移動になると、子ども達は基本的にはついていくことになりますが、MLC間での転校がうまくいっていないこと、子どもが慣れないMLCに行きたがらないことです。

私たちは、1つ目の原因に対して、移民学校卒業後の正規雇用のルートを創ろうとしています。現在、移民学校卒業後の進路の選択肢として日雇い労働が主ですが、正規雇用のルートをつくることで最後まで学校に通うと安定した収入を得ることができる道があることがわかると、途中で学校をやめさせる親が減るのではないかと考えたからです。

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